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2010年 07月 11日
故もなく涙が出でぬ禰子さんと「またね」「またね」と言い合いしのち
中井 守恵 作者の感動がそのまま伝わってくる。臨場感あふれる率直な表現が卓抜。かなしみが溢れてくる。 みぽりんは平素スリムなジーンズを穿いて笑顔でチャキチャキ動く 田村 よしてる 連作中の一首。みぽりんは飲み屋の看板娘。みぽりんの描写に感情を交ずに詠っているところが、なんとも好ましい。 庭に咲くわたしの八重桜がいつも世界で一番綺麗と思ひき 勺 禰子 八音の多い一首。この率直な詠いぶりが好ましい。人の誰でも持つ想念雑念、それら一切を一旦はなれて目の前の八重桜を正直に詠った。それが伝わってくる。 「ニッポンハサクラガアッテイイデスネ」ガイドの丘さんはにかみて言う (丘=きゆう) 佐山 みはる 分りやすくて無駄のない歌。こういう歌がどんどん作れるといい。結句がとてもいい。 女たちはいつの世も街に紛れやすく行方知れずの青豆とリル 酒井 佑子 女達をみる作者の目がなんともやさしい。街に対しても敵愾心を持つではなく、優しさを感じる。リルは上海帰りであろうが、青豆は? ホームまで見送るための入場券さびしき春の秘色を手にす (秘色=ひそく) 高澤 志帆 若々しさが、きびきびした歌い方から自然に伝わってくる。単純化が行き届いたあたりは、作者の短歌修練がなみなみならぬものであることが分る。 ゆき帰り会釈かわしぬテント下に年賀状売りいる女性たち 小野澤 繁雄 普通の街の風景が小野澤さんにかかると、普通の街の風景となって伝わってくる。言葉に表現しようとすると大体過不足が何かしら出て、普通を普通に言えることはどちらかといえば至難だ。不思議な味。
by Cchitetsu
| 2010-07-11 09:54
| 今日の1首
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