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2008年 01月 14日
きみ病めば不安さうなる子とともに公園にゆく、買い物にゆく
宇田川 寛之 生活のある時を切り取って、力み無く詠うのがこの作者の作風である。同時にそこにちょっとした石を投げ込んで、かすかな波紋を作っておくのも、作者の特徴だ。この歌では、下の句の投げ出したようにおかれている2句がそれに当たる。当たり前のような投げ出し方が、余韻を生んでいる。 古典的ならず現代的ならぬあいまいもこのわたくしが浮く 三井 ゆき さまざまな技巧が入れ込まれている。ならず、と言って、ならぬ、と言う重ね方。あいまいもこのわたくし、という平仮名の使い方。これは羞恥を表現しているものと受け止める。浮く、という暗喩のような不思議な言い方。浮くはある種、あらゆることに通ずる動詞であって、その広がりの故に違和感がない。なにか、分かる。彼女のこの若々しさが、愛らしい。 平手打ち食はされにけり二歳児といへど油断はせざるべからず 中地 俊夫 中地さんの飄々とした歌は、じつに気分よく読める。ひとつには、定型に対するゆるぎない信頼を、作者がもっているからだと思われる。定型は安心を提供する。波立たせたり、緊張感を持たせたりするために、意図的に波調にすることはよくあるが、この作者は心地よい定型の調べのなかで常に飄々としているのである。 ここまで、まづわたしの好きな歌6首を紹介した。
by cchitetsu
| 2008-01-14 21:35
| 今日の1首
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