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2008年 08月 25日
今回の新人賞および次席のなかでは原梓氏の「図書館余聞」に惹かれる歌が多かった。 午後二時の水溜りの如き居眠りののち夕方がおずおずと来る 原 梓 誰でも使う言葉が、この作者に使われると、きっちり張っている。言葉の感覚が新鮮だ。 直喩も、喩が主張しているにの強すぎない。 さりげなく収まっている。 結局作者自身をあまり出さないで、夕方を主語にしたことによって歌が成功している。 自分が自分がと云う歌、私小説のような歌、そういう主観で勝負する歌は、年々打率が下がってきているというのがぼくの見方だ。つまり、成功へもっていくのが難しい。 採用面接 会議室の天井にわが声反響しそのまま頭にこつーんと落ちぬ 原 梓 詞書に採用面接とあるように、この作者は学生(無所属)である。 驚くべきか。 うまい。 これも、作者自身を主語にするのでなく、声を主語にしている。 構造としてみると、そこが好感の一因だと思う。 一連のなかでも、自分以外を主語にしている歌がいくつもある。 それが、自分をある種、客観化してみせて、嫌味の生成を防いで、むしろ好感を作っていると思う。
by Cchitetsu
| 2008-08-25 23:46
| 今日の1首
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