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2008年 12月 01日
別れぎはお願ひをして佑子さんの手の甲にキスさせていただく 村田 耕司 電車の中で読みながら、声を出して笑ってしまった。それは、ぼくが作者と佑子さん双方を知っているからであるが、村田さんは、この歌である境涯を抜けてしまったように思った。普通のことを詠ってこんな歌にしてしまう、その微妙なところをやってしまった!これからが怖い。 十歳の『小さいおうち』を読むこゑに真実お家が可哀さうになりぬ 矢嶋 博士 言葉の斡旋がうまい。仮名遣いも周到に考えている。テーマもいかにもと思わせる。 五十年生きればそりやあ 東京タワーの虫歯にみたいにぐらぐらしてる 花鳥 佰 上の句は、いまちょっと手元にないけれど斎藤史さんの「そりやああなた」の有名な1首の本歌取りであろう。そして東京タワーを虫歯の1本に見立てるとは、気宇壮大で畏れ入る。これくらい大きく詠えば、史さんも驚くだろう。 ストーブの薪を伐り出し運びくるる荒木さんに太刀魚よんひき渡す 山本じゅんこ 言葉にいやみがないのが好感の理由だと思う。サザエさんの(世界の)生活をそのままに詠ったように見えるが、実は作者の工夫である。荒木さんに以下が特にいい。渡すという、即物的な動詞の選択が適格だ。
by Cchitetsu
| 2008-12-01 23:34
| 今日の1首
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